パーム油
パーム油はアブラヤシの果肉から得られる油脂で、植え付けから5年で搾油が可能です。インドネシア(51%)、マレーシア(34%)、タイ(3%)で栽培されています。
パーム油は食用、調理用油、洗剤、塗料、ろうそく、インク、化粧品、バイオディーゼル燃料など、日常生活にとって欠かすことのできない製品を作るために使われます。マーガリン、パン、チョコレート、スナック菓子、冷凍食品やアイスクリームなど多くの食品に使われています。
パーム油がここまで多様に使われる理由はその特性です。パーム油は常温では液体と固体の中間に位置するという特徴を持ち、含まれる脂肪酸のほぼ半分はパルミチン酸、不飽和脂肪酸はほとんどがオレイン酸です。パルチミン酸は酸化しにくく、加工食品の原材料に向いています。
パーム油の製造方法
パームヤシ(アブラヤシ)精製フロー
パームの実は、果肉・タネ・殻と分かれ名称が異なります。果肉はパーム原油:CPO(Crude palm oil)、中心のタネはパーム核油:PKO(Palm karnel oil)、タネを包む殻はPKS(Palm karnel Shell)、また、実を包んでいる房をパーム椰子空果房:EFB(Empty Fruit Bunch)と呼びます。